コンタクトレンズを
つけると目が痛い…
原因と対処法は?
コンタクトレンズを使っていると目が痛い…そのような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
目が痛くなる原因は、レンズ自体にある場合と、目にある場合があります。場合によっては角膜に傷がついていることもあるので、目が痛い時は早めに対処しましょう。
この記事では、コンタクトレンズをすると目が痛くなる原因や、目が痛い時の対処法、角膜の傷リスクについて解説します。
目次
01.コンタクトレンズ装用時に目が痛くなる原因
コンタクトレンズを使っている人に多い、目が痛くなる原因は次のようなことが考えられます。
コンタクトレンズが目に合っていない
コンタクトレンズを購入する際には、自分に合った度数とベースカーブ(BC)を選びます。ベースカーブとは、レンズの曲がり具合を数値化したもののこと。コンタクトレンズメーカーの多くはBC 8.3~9.0までの製品を扱っており、数字が大きいほどカーブが緩く、小さいほどカーブはきつくなります。日本人の平均はBC 8.6~8.7と言われていますが、自分に合ったベースカーブを知るためには眼科で検査してもらう必要があります。
ベースカーブの合わないコンタクトレンズは目に違和感がある等、トラブルの原因になりますので、自己診断をせず眼科で調べてもらいましょう。
コンタクトレンズに汚れや傷がある
コンタクトレンズを正しく使えていない
ドライアイ※で涙の成分バランスや量に問題がある
※ドライアイ(乾燥性角結膜炎)とは、目の乾き、疲れ、充血、涙目、異物感、痛みなど多岐にわたる症状を呈し、涙が不安定になるものです。
コンタクトレンズは、目の表面の涙の層の中に浮かんでいます。つまり、レンズを安全に装用するために涙が重要な役割を担っているのです。ドライアイで涙が不足すると、レンズが涙の中で安定しないため目が痛くなってトラブルにつながる可能性があります。
角膜に傷がある
02.コンタクトレンズユーザーは角膜に傷がつきやすい!?
角膜とは、目の表面を覆っている薄い膜のことをいいます。皮膚などに保護されていないため傷つきやすい組織ですが、傷を修復する機能を備えているため、通常は傷がついても1週間以内に元の状態に戻ります。しかし、パソコンやスマートフォン・タブレットの使用で目を酷使している人などは特に角膜に傷がつきやすく、修復が間に合わないほどダメージを受けていることも考えられます。
コンタクトレンズを使っている時は特に目が乾燥しやすく、角膜に傷がつきやすい状態です。日頃から目のケアを心がけましょう。角膜の傷が原因の各症状に対応した角膜修復成分配合の目薬を使い、細胞の生まれ変わりを促すのもおすすめです。
03.コンタクトレンズで目が痛い時の対処法
眼科で診てもらう
コンタクトレンズをしていて目が痛い時や、目に違和感がある時には、眼科で診察を受けましょう。
また、新しいレンズの購入時にも毎回眼科で検査してもらうのが必須です。眼科では、度数やカーブが合っているかどうかだけでなく、涙の量や目の状態などを検査します。目の障害は自覚症状なく進行することもあるので、早期発見のためにも定期的に検診を受けましょう。
コンタクトレンズの選び方を見直す
コンタクトレンズは自分に合ったものを選びましょう。日頃からVDT作業などを長時間行っている人は、ディスプレイがちょうどよく見える度数に合わせると目が疲れにくくなります。
また、含水率の高いレンズはつけ心地がよいというメリットがありますが、水分が蒸発すると涙を吸収してしまうため、実は目が乾きやすいというデメリットもあります。コンタクトレンズは、自分の生活スタイルに合わせて最適なものを選び、使用期間や保管方法などを守って正しく使用しましょう。
目が乾かないよう対策をする
エアコンの効いた部屋や風が直接当たる場所では、涙が蒸発しやすいので、風が直接当たらないようにします。また、ディスプレイを凝視していると無意識のうちにまばたきを忘れてしまうので、意識してまばたきするようにしましょう。乾きを感じた時に目のうるおいを保ち、角膜の修復を助ける成分の入った目薬をさすのも、乾燥対策としては有効です。
目を酷使しないよう心がける
角膜は、目を酷使するだけで傷ついてしまうことがあります。パソコンやスマートフォン・タブレットを使用する場合は、1時間作業をしたら休憩をとって目を休めるようにしましょう。
また、近くを長時間見続けていると目に負担がかかるので、目とディスプレイの距離はおおむね40cm以上を保ち、画面の上端が眼よりやや下(10°程度の角度で見下ろす感じ)、肘の角度は、90°もしくはそれ以上にすると良いでしょう。
またディスプレイ表示の輝度(明るさ)は、初期設定のまま使えばよいというわけではなく、設置場所や外光の明るさにも合わせて調整すると、目にかかる負担を大きく軽減できます。
角膜ターンオーバーを改善する
角膜の最も外側の部分を角膜上皮といいます。5層からなる0.05mの組織ですが、外部から刺激を受けやすいのが特徴です。角膜上皮は通常5〜7日の周期で古い細胞が新しい細胞に入れ替わっており、細胞が新しく生まれ変わることを角膜ターンオーバーといいます。
角膜ターンオーバーが低下すると、角膜の傷の修復が追いつかなくなることもあるため、目の健康は大切です。角膜ターンオーバーの正常化を図るためには、目にうるおいを与えることや、目によい栄養成分といわれるビタミンA(レチノール)を摂ることがよいとされています。ビタミンAが配合された目薬を使い目の健康を保ちましょう。
04.コンタクトレンズ装用時の目薬の選び方・使い方の注意点
目が乾いた時やゴロゴロする時などに目薬を使う人も多いでしょう。正しく効果を得るためには、目薬をどのように選び、どのように使うとよいのでしょうか。
コンタクトレンズで使用できる目薬を選ぶ
自分に合った目薬を選ぶ
1日の上限回数を守る
記事監修:杏林大学医学部 眼科学 教授
日本角膜学会 理事長
日本コンタクトレンズ学会 理事
/山田 昌和 教授