目の健康を
スマートフォンやパソコンの普及により、日常的に目に疲労を感じる人が増えています。目の健康を維持したいと思っても、何から実践すべきかわからず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、手軽に実践できる目の健康を維持するためのケアを紹介します。目に疲労を感じやすい方は、参考にしてみてください。
01
目の不調は気づきにくい！
日頃から気をつけるべき
2つの理由
目の不調は初期症状が少ないため、症状が出る頃には重症化しているケースもあります。気づかないうちに進行してしまう目の不調を予防するには、日頃からのケアが大切です。目の不調について、気をつけるべき2つの理由を見ていきましょう。
自覚症状が少ない
目の不調は自覚症状が少ないため、気づきにくいのが特徴です。症状を自覚した時点ではかなり重症化しているケースもあります。特に現代人の生活では、知らず知らずのうちに角膜にダメージを受けている可能性が高いため、日頃のケアが大切です。
ちょっとした違和感でも放置し続けると、大きな病気につながることもあります。違和感が少なくても放置せず、早めに対処しましょう。
見えにくいと感じたときには重症化している可能性がある
目が見えにくいと感じたときには、すでに重症化している場合があります。毎日使う目だからこそ、視力低下や違和感に気づくのが難しいのです。
目の不調により、日常生活に支障をきたすのを防ぐには、早期発見し早めに対処することが大切です。定期的な眼科検診での視力の確認も、目の不調の早期発見に役立ちます。
02
目の健康のための
ケアとは？
目の疲労具合は仕事や生活スタイルによっても異なりますが、健康な目を維持するためのケアに大きな違いはありません。目に必要な栄養素をとったり、目のストレッチをしたりするなど、毎日簡単にできる健康な目の維持に役立つ方法を5つ紹介します。
目に必要な栄養素をとる
目の健康維持に重要なのは、バランスのよい食事を心がけるだけでなく、目に必要な栄養素をとることです。
アントシアニンを豊富に含むブルーベリーなどのベリー類や、ほうれん草などのルテインを含む緑黄色野菜、DHAを豊富に含む青魚も目の健康維持に効果的とされています。
定期的に眼科検診を受ける
定期的に眼科検診を受けることは、目の健康維持に重要です。目の不調は症状があらわれにくいため、検診でなければ見つからないケースもあります。
また、目に違和感を覚えたら、積極的に眼科で受診を受けてください。軽症だからといって放置すると、重症化する恐れがあります。早めの受診で早期発見・早期治療を心がけましょう。
目のストレッチをする
目の疲れを感じたら、ストレッチがおすすめです。スマートフォンやパソコンで近い場所ばかり見続けたら、適度に遠くの景色を眺めることがストレッチになります。
さらに、目を左右上下に動かしたり、しっかり開閉したりすることも目の筋肉をほぐし、リラックスにつながります。長時間目を酷使したときには、ストレッチで疲労を緩和することが大切です。
ディスプレイを見ながら作業をする際は対策する
パソコンなどのディスプレイを見ながら作業し続けると、目に疲労がたまりやすくなります。長時間作業を行う場合、疲労をため込まないための対策が大切です。
作業中はパソコン・スマートフォン画面から40cm以上の距離をとり、目を近づけ過ぎないようにしましょう。作業が1時間以上続く場合は10分程度の休憩をとり、目の疲れや肩のこりをほぐします。
目薬でケアする
症状が出たら目薬で早めにケアして改善しましょう。目薬の成分の働きには、一時的な爽快感を与えてくれるものから、栄養素を補充してくれるものまで種類が豊富です。症状や好みの使用感で目薬を選び、適切なアプローチで目の負担を和らげましょう。
目の疲れには、角膜修復成分であるビタミンA（レチノールパルミチン酸エステルなど）配合の目薬がおすすめです。ダメージを負った角膜細胞の生まれ変わりを促進し、疲労の改善が期待できます。
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03 【年代別】目の健康に影響を与えるこんな不調には要注意
目の健康に悪影響を与える不調は、年代ごとに異なります。さらに、スマートフォンやパソコンの利用頻度が高い方は、年齢に関係なく目の疲れを感じやすいので注意が必要です。年代ごとに注意すべき症状を知り、心当たりがあれば早めに対処しましょう。
10代に多い、ブルーライトによるトラブル
スマートフォンの利用頻度が高い10代は、ブルーライトによる目のトラブルが目立ちます。ブルーライトを浴び過ぎると目に支障をきたすだけでなく、夜に浴びると体内時計に作用して不眠の原因になることもあるので注意が必要です。
スマートフォンの利用時間を減らし、特に睡眠前は使わないようにするなどの対策が効果的です。目の疲れを感じたら、目の疲れを改善する成分である「ビタミンB6」が配合された目薬や、うるおい感が長続きする目薬で対処しましょう。
20代〜30代に多い、パソコンなど使った長時間の作業によるドライアイ
オフィスワークでパソコンを使う仕事が多くなる20代〜30代は、パソコンなどのディスプレイを使った長時間の作業が原因で、まばたきの回数が減り、目が乾燥しやすくなります。コロナ禍でテレワークやリモートワークが増えたことで、働く環境も変わり、目にも負担がかかっている可能性があります。
また、カラーコンタクトレンズやアイメイクによるトラブルも少なくありません。アイラインやまつ毛エクステ用接着剤の洗い残しも目の健康に悪影響を与えかねないため注意が必要です。
40代に多い、「老眼」
40代を過ぎると、目のピント調節機能が衰える「老眼」があらわれ始めます。近年では眼科医療の技術の進歩により、手術などの高度な治療、高性能な老眼鏡やコンタクトレンズの着用などが可能になっています。自分に合った方法で対策していきましょう。
また、疲れが顔に出始める年齢でもあるため、目が充血している場合には充血に効果のある目薬をさし、瞳から顔の印象を明るくしてみてはいかがでしょうか。
50代に多い、「加齢黄斑変性」
50代は、加齢により網膜の中心部分にある黄斑が変性する「加齢黄斑変性」があらわれやすくなります。「加齢黄斑変性」の症状は、ものがゆがんで見えたり、視界の中心が見えなくなったりします。「加齢黄斑変性」は栄養状態の低下が原因とされ、目の生活習慣病とも呼ばれています。
60代以上に多い、加齢によるドライアイ（目のかわき）
60代を過ぎると涙の分泌量が減少し、加齢によるドライアイ（目のかわき）になりやすくなります。目のかわきやゴロゴロ感、ショボショボするなどの違和感には、涙液を補助する成分を配合した目薬がおすすめです。涙と同じ成分のミネラル成分「塩化カリウム」や「塩化ナトリウム」を配合した目薬は、かわいた目にうるおいを与える働きがあります。
※ドライアイ（目のかわき）とは…
なんらかの原因で目を保護する涙の量が少なくなったり、涙の成分バランスが変化したりすることにより、目が乾燥する状態のこと
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※ドライアイ(目のかわき)とは
なんらかの原因で目を保護する涙の量が少なくなったり、涙の成分バランスが変化したりすることにより、目が乾燥した状態のこと
