目薬の使用期限って
目薬を安全に使用するために、目薬の使用期限について正確な情報を把握しておことが大切です。使用期限は目薬によっても、開封前か開封後かによっても異なります。また、保存方法によっては使用期限内であっても使用できない場合があるので注意が必要です。
この記事では、目薬の使用期限の確認方法や適切な保管方法、期限が切れた場合の対処方法などについて解説します。
01 目薬の使用期限はいつまで?
目薬の箱に記載されている使用期限は、開封前の期限です。
開封後の期限は一般的に約2〜3ヶ月とされていますが、目薬の種類によっては1〜2ヶ月のものもあります。開封後の使用期限については、添付文書を確認するか、メーカーにお問い合わせください。
未開封であっても、保存状態によっては劣化が早まることがあり、期限内でも品質が低下する場合があります。目薬を長期間保存する場合は、期限内であっても劣化を防ぐために適切な保管方法を守ることが重要です。
使用期限内で未開封の目薬なら使える?
使用期限内で未開封の目薬であれば、基本的には使用期限まで問題なく使えます。ただし、保管状態によっては劣化が早まるケースもあります。劣化した目薬では目薬本来の効果が期待できなくなるため、保管する環境や温度には注意しましょう。目薬の保管環境については、添付文書に記載されています。
未開封なら1年〜2年前に購入した目薬でも使える?
未開封の目薬の使用期限は、一般的に製造から2~3年とされていますが、目薬の種類によって使用期限が異なるため、使用前に外箱に記載された正しい使用期限を確認しましょう。
02
使用期限切れの目薬は
使っても大丈夫?
目薬の使用期限が切れた場合は、使用せずに廃棄しましょう。使用期限が切れた目薬は、有効成分本来の効果が得られず、目の症状が改善されない場合や、目薬の成分や劣化具合によっては、目に異常などを引き起こす恐れもあります。
使用期限切れの目薬は使わないこと!
「残量が多くて捨てるのがもったいないから」といって、使用期限切れの目薬を使うのは避けましょう。特に一度開封した目薬は、点眼時に目と容器の先が接触することで雑菌が入り込み、保管している間に汚染されていることもあります。また、未開封であっても目薬の有効成分が変化することにより、目に刺激を与え、痛みやかゆみなどを引き起こす可能性があります。使用期限が切れた目薬の使用は避け、誤って使わないよう速やかに処分しましょう。
もし使用期限切れの目薬を使ってしまったら?
使用期限切れの目薬を使用すると、目に異常が出る場合があります。もし使用期限切れの目薬を間違って使ってしまい、少しでも目に異常を感じたら、速やかに眼科で受診しましょう。異常を放置し続けると症状が悪化し、治療に時間がかかることもあります。
03 目薬の適切な保管方法は?
目薬の適切な保管方法は、直射日光を避け、風通しのよい場所で保管することです。以下の注意点を参考に、湿気の多い場所や高温・低温の場所は避けて保管しましょう。
特に指示がなければ高温多湿を避けて常温で保管する
目薬の保管方法は目薬のラベルや添付文書に記載されていますが、特に指示がない場合は高温・多湿・直射日光を避けて常温で保管しましょう。目薬を車の中やバッグの中に放置すると、温度の上昇によって目薬の品質が損なわれることがあります。外出先に持ち運ぶ際にも、高温・多湿・直射日光を避けるよう意識しましょう。
冷蔵庫で保管する際は凍結に注意する
目薬によっては冷蔵保管が禁止されている場合もあるので、事前に添付文書で正しい保管方法をチェックしましょう。特に指示がない場合、冷蔵庫で目薬を保管しても問題ありませんが、目薬を凍結させないよう注意が必要です。目薬が凍結すると成分が変化してしまい、目薬本来の効果が得られないだけでなく、目に害を及ぼす可能性があるため、一度でも凍結してしまった目薬の使用は避けましょう。また、誤飲を避けるため、食品や飲み物と一緒に保管しないことも大切です。
04 目薬に含まれる防腐剤は安全?
日持ちするように多くの目薬には防腐剤が入っていますが、目に害を及ぼす危険性はほとんどありません。防腐剤の成分として含まれているベンザルコニウム塩化物、クロロブタノールなどは、目に害を及ぼさないよう適切な濃度で調整されています。
ただし、コンタクトレンズをしたまま点眼すると、防腐剤の成分がレンズを変色させたり目に刺激を与えたりすることがあるため注意が必要です。
スマイルシリーズ防腐剤無添加※1目薬は、防腐剤無添加の目薬です。スマイル独自の技術により、防腐剤入り目薬と使用期限も変わりません※2。
- ※1 防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)を配合していません
- ※2 開封後は期限内であってもなるべく早く(1~2ヶ月を目安に)ご使用ください
05
開封済みの目薬は
早めに使い切ろう!
開封後は使用期限が短くなるため、できるだけ使い切るようにしましょう。目薬の種類によっては、開封後数日〜数週間以内に使い切るように指示がある場合もあります。
使用期限内で未開封の目薬であっても、保管状態によっては目薬本来の効果が弱まったり、成分が変化したりするケースがあるため、指示された保管状態を守るよう注意しましょう。
目薬の保管環境は、一般的に高温・多湿・直射日光を避けて常温での保管が推奨されています。保管時の注意事項については、使用前に添付文書を確認しましょう。