コンタクトレンズを
「コンタクトレンズをしていると目が疲れる」「夕方になると目が疲れるのでレンズを外したくなる」など、コンタクトレンズ装用中の目の疲れに悩まされている人も多いのではないでしょうか。
コンタクトレンズで目が疲れる人は、レンズが目に合っていなかったり、目にトラブルを抱えていたりする可能性があります。中でも特に留意したいのは、パソコンやスマートフォンをよく使う人。目を酷使していると知らず知らずのうちに角膜に傷がついてしまうことがあるため注意が必要です。
この記事では、コンタクトレンズで目が疲れる原因と対処法、角膜の傷リスクから守る方法や、目薬の選び方や使い方を解説します。
01
目の疲れは心身に
不調を引き起こすことも
あるって本当!?
目を使い過ぎて目が疲れ、物が見えにくくなった経験はありませんか。目の疲れは休息によって回復しますが、疲れが蓄積されて回復が追いつかなくなり、肩こりや頭痛などの全身症状に発展することもあります。これが、眼精疲労です。
人は外の情報の約8割を目から取り入れているため、私たちにとって目の健康は重要です。見えにくさは心身の健康を左右するということもわかってきています。
02
コンタクトレンズで
目が疲れる原因
では、そもそもコンタクトレンズを使っている人はなぜ目が疲れやすいのでしょうか。目の疲れの原因を見ていきましょう。
コンタクトレンズの
度数が合っていない
私たちの目は、物がはっきり見えるようにピント調整をしていますが、レンズの度数が合わないと、無理にピントを合わせようとするため目に負担をかけてしまいます。特に気をつけたいのは、パソコンやスマートフォン・タブレットをよく使う人。遠くがよく見えるように度の強いレンズを使っていると、ディスプレイなど近くを見る時には目が緊張した状態になるため、目が疲れやすくなります。近視や乱視の度数は知らないうちに変化していることがあります。時々は、度数をチェックする機会を持ちましょう。
コンタクトレンズの度数は、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。遠近両用やパソコン用などコンタクトレンズにも様々な種類があります。ぜひ、ご自分に合ったものを見つけてください。
目が乾燥している
コンタクトレンズを使っていると、目が乾燥しやすくなります。その原因のひとつに、レンズが涙を吸収してしまうことがあるのをご存知でしょうか。特に、含水率の高いレンズを使っているとたくさんの涙が吸収されてしまうため、目が乾燥しやすくなります。
目が乾燥すると、目の表面の涙の層がでこぼこした状態になるため見えにくくなり、その状態で目を使うことで目が疲れます。ドライアイ※の人は涙が蒸発しやすかったり、涙の量そのものが少なかったりするため、特に目の乾燥に注意しましょう。
※ドライアイ(乾燥性角結膜炎)とは…目の乾き、疲れ、充血、涙目、異物感、痛みなど多岐にわたる症状を呈し、涙が不安定になるものです。
角膜に傷がある
前述した通り、コンタクトを使用している時は目が乾燥しやすく、目が乾いていると角膜が傷つきやすい状態になります。さらに、合わないレンズや汚れたレンズ、傷がついているレンズを使用すると、角膜についた傷が悪化するリスクもあります。
また、私たちの日常生活にはコンタクト以外にも角膜を傷つける要因が潜んでいます。パソコンなどのディプレイを見ながらおこなうVDT(Visual Display Terminals)作業もそのひとつ。角膜に傷がつくと目が疲れやすくなり、かすみ目や目の乾きといった症状があらわれることもあります。
03 角膜に傷がつくのはなぜ?
角膜は薄い層が重なった厚さ0.5mmの膜で、一番外側にあるのは角膜上皮とよばれる層です。角膜上皮細胞は新陳代謝のサイクルは皮膚などと比べ短く、通常5〜7日で古い細胞が新しい細胞に生まれ変わっています(ターンオーバー)。
角膜上皮に傷がついても、通常であれば角膜ターンオーバーによって元の状態に修復されます。しかし、現代人は自分でも知らないうちに目を酷使していることが多く、目に大きなダメージを受けていることがあり、角膜の傷の修復が追いつかなくなってしまうこともあります。
例えば、コンタクトレンズをしたままで行うVDT作業も目にダメージを与えやすい要因の一つです。VDT作業でディスプレイを凝視しているとまばたきの回数が通常の4分の1程度まで減少すると言われています。涙はまばたきによって目の表面に均一に広がるため、まばたきの回数が減ると目が乾燥した状態になります。目が乾いた状態でまばたきをすると、角膜とほこりや花粉などの異物との摩擦が起き、結果、角膜に傷がつきやすくなります。
角膜の傷リスクを防ぐためには、目のダメージを防ぐこと、目のケアを行い角膜ターンオーバーの向上に努めていくことが重要です。
04
目が疲れた時の対処法
(角膜ケア)
20世紀後半以降コンタクトレンズが普及し、物理的な刺激も加わるようになりました。前述のようにコンタクトレンズは目の乾きの要因となりやすいため、角膜の傷もつきやすくなってしまします。
また、デジタルデバイスの活用もめざましく、長時間の使用によって目を酷使することが増え、さらに角膜が傷つきやすい状況です。
角膜は本来ならば少々ダメージを受けても、時間とともに回復していきますが、現代は目そのものを傷つける要因が多く、修復が間に合わないほど傷ついてしまう場合もあります。
目をしっかり休め、目の疲れを感じた時には目の周りを温めるなどのケアを心がけましょう。目のツボを押してリラックスすることで目の疲れが軽減することもあります。また入浴することで自律神経を整え、緊張状態をほぐして、リラックスすることもおすすめです。アイメイクをされる方は、化粧を落とす際に化粧品の成分が直接目に入り、角膜を傷つけやすいため、やさしくしっかり落としましょう。
他にも角膜の傷が原因の各症状に対応した膜修復成分配合の目薬で細胞の生まれ変わりを促し、低下した角膜ターンオーバーを正常化させるのもよい方法です。
05 コンタクトレンズを使っている人の目薬の選び方・使い方
目のケア方法のひとつとして目薬は有効ですが、目的に合った目薬を正しく使うことが大切です。次のようなことに気を付けましょう。
コンタクトレンズに
対応している目薬を選ぶ
コンタクトレンズを装用したまま目薬を使う場合は、コンタクトレンズ適用のものを選びましょう。コンタクトレンズをつけたままコンタクト適用でない目薬をさすと、一部の成分がレンズに吸着・蓄積してしまう恐れがあります。特に、ソフトレンズ、酸素透過性(O2)ハードレンズ、使い捨てレンズを使っている時は注意しましょう。
自分の症状に合ったものを
使う
目に不快な症状がある時に、家にある目薬をなんとなく使ってしまうことはありませんか。コンタクトレンズ適用目薬の中にも、目の疲れをケアする目薬、目にうるおいを与える目薬など様々な種類があります。自分の症状に合ったものを使いましょう。
目薬をさし過ぎないように
する
目薬は点眼回数や方法が決められています。上限回数を超えて使用すると角膜を傷つけてしまう恐れもあるので、正しく使いましょう。また、目薬をさしたらまばたきはせず、まぶたを閉じて目頭を優しく押さえることで目薬の成分を浸透させることができます。目薬は説明文書に書かれている用法容量を守って使用しましょう。
記事監修:杏林大学医学部 眼科学 教授
日本角膜学会 理事長
日本コンタクトレンズ学会 理事
/山田 昌和 教授
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この記事は医師の監修による
角膜の傷の解説であり、
目に不快症状がある場合は
眼科医に診てもらうことをおすすめします。
- 1日5時間以上、テレビ・パソコン・スマートフォンなどの画面をみている
- 1日中、目がゴロゴロする
- 目を10秒以上あけていられない
- 目が痛くなることがある
- 常に目が乾いてショボショボする
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製品紹介
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コンタクト装用時の不快感、目の疲れ、かすみに
スマイル40 ゴールドコンタクト マイルド
コンタクト装用による不快感、
目の疲れ、かすみ※を治す- 目やにの多いときなど
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第3類医薬品
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13mL
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コンタクト
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マイルド
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疲れ
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かすみ
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コンタクト装用時の不快感、目の疲れ、かすみに
スマイル40 ゴールドコンタクト クール
コンタクト装用による不快感、
目の疲れ、かすみ※を治す- 目やにの多いときなど
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第3類医薬品
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13mL
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コンタクト
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目のかわき・目の疲れに
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第3類医薬品
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コンタクト
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クール
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疲れ
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ドライアイ
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